Pharmakon – ‘Abandon’ (Sacred Bones)

Abandon

結局今まで通り、統一アートワークですが、このジャケットはなかなかのキワモノ。写っているのは本人かどうか判りませんが、Margaret Chardiet 嬢によるソロ・プロジェクト。カセットやCDrの作品は幾つかあったようですが、LPになるとこれが初となる。この名義での活動は5年ほど経過しているそうですが、実験音楽シーンでは、実は17歳の頃から活動していたそうで、現在の年齢は不明ですが、経験値は高いお方でした。そして録音は Cult of Youth の Sean Ragon の自作スタジオで行われたそうです。彼女の音楽は、よくある実験音楽とは異なり、即興ではなくて曲としての体を成している。そして、ノイズ・ミュージックは男性のアーティストでほぼ占められているのを考えると、かなり稀な存在なんで、実験、またはノイズな音楽と語るには少し違うかもしれない。ヴォーカルと呼ぶには少々辛辣なものですが、うめき声と雄叫びも男性陣のそれらとは異なり、非常にクリア。また、ノイズと述べましたが、実際にノイズを感じる部分はほとんどなくて、彼女の声が一番やかましいくらい。それ以外の音の部分は、金属質なパーカッションが低速で配置され、ゴシックなフレーズがループするが、やはり混沌としたようなところはなくて鮮明。決して新しい音楽ではないですが、珍しい音楽ですね。

7.5/10

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Kwaidan – “Gateless Gate”

Kwaidan

先日、Locrian の新作情報をお伝えしましたが、Locrian のメンバーである André Foisy と Zelienople のメンバー Mike Weis、そして Neil Jendon によるプロジェクト Kwaidan がデビュー・アルバムをリリースします。このプロジェクトでは、ミニマルなパーカッション、サイケデリック、ドローン、デゥームなどを交えた実験的なサウンド。アルバム Make All The Hell Of Dark Metal Bright は、6/4 に Bathetic Records からリリース。

Russian Tsarlag – “Gagged in Boonesville”

Russian Tsarlag

フロリダ、タンパ出身の Carlos Gonzalez によるソロ・プロジェクト Russian Tsarlag の最新音源 “Gagged in Boonesville” です。ローファイなリズムのループに緩いギターとヴォーカルが絡むサイケデリック・ソング。こちらの曲は、Not Not Fun から 6/11 にリリースされる同タイトルのアルバム Gagged in Boonesville からの先行曲になります。

High Wolf – “Kulti”

High Wolf2

フランスのローファイ、エキスペリメンタル・サイケ・アーティスト High Wolf が久々に新作アルバムをリリースします。”Kulti” は、アルバムからの先行曲で、9分以上ある長い曲ですが、High Wolf らしいギターのループとパーカッション、シンセ等によるサイケ・ジャーニー。新作アルバム Kairos:Chronos は、Not Not Fun から 6/4 にリリース。

Svarte Greiner – ‘Black Tie’ (Miasmah)

Black Tie

説明には Type からリリースされた2枚のアルバムに続く新作とあるので、その他の Digitalis や SMTG Limited からのものは正規作としてカウントしないっぽいです。古くは Deaf Center の片割れとし、他にも幾つかの名義で活動している Erik K. Skodvin による Svarte Greiner 名義での新作が、初めて本人主宰の Miasmah から出ました。全2曲構成による長い系ですが、そもそもはノルウェイの Marit Følstad という芸術家のインスタレーション用に制作されたものだったらしい。結果としては、いつももながらのレーベル、そして彼の音楽性を象徴する暗黒イズムによるドローニッシュであります。