Cuntz – ‘Aloha’ (Permanent/Homeless)

Aloha

このアートワークにこのタイトル、あまりに適当すぎて飽きれてしまう。このおじさんは何を釣っているのかねえ。ちゃんと釣ってくれよ。Cuntz はメルボルンの若もの4人組らしいですが、最初聴いたときはもっとおじさん達かと思うほど、一昔前の時代の感じがした。思い出すのはヴォーカルの声質とベースの感じからして The Jesus Lizard なんですが、それよりは Scratch Acid の方が近いかもしれない。それにリード・シンガーの Ben Mackie は、言われてみれば見た感じも David Yow 風だし、なんか意識してるんでしょうか。結構顔かたちが一緒だと声質も似るもんですよね。演奏は The Jesus Lizard ほど統制の取れたものではないが、荒々しい感じに血が騒ぐ。途中、観衆とのやり取りの場面もあり、どうやらライブの音源をそのまま使っているようで、編集も雑な感じですが、ライブ盤と呼ぶほどグダった感じもないし、そう考えると演奏はしっかりしていますね。しかし客の声が聞こえてこないんだが、人少なかったのかな。セカンド・アルバムがいつになるか分かりませんが、スタジオ作を早く聴いてみたいですね。

6.5/10

Advertisements

Speedy Ortiz – “Ka-Prow!”, “Hexxy”

Speedy Ortiz

ノーサンプトンの女性ヴォーカルのノイズ・ポップ/オルタナ/グランジ 4ピース・バンド Speedy Ortiz が、間もなく Inflated Records からシングルをリリース致します。収録の “Ka-Prow!” と “Hexxy” が、以下でストリームできますよ。そして、彼等のデビュー・アルバム Major Arcana は、7/9 に Carpark Records からリリースされます。

Milk Music – ‘Cruise Your Illusion’ (Fat Possum)

Cruise Your Illusion

最近の高速道路っていうか、パーキング・エリアの凄さには驚く。あそこまで何でも揃っていると、近所の人にとってはかなり便利な場所ですね。そして一番凄いと思ったのは、トイレの空き状態が一目で分かるモニターが設置されてること。男子の場合は大の方だけなので、要するに今、ウンコをしてるひとがどんだけいるか分かるのです。いやあ斬新なシステムですね。実際の活用方法は、混んでいて並んでいた時には、どこが空いたかすぐ分かるよってことでしょうが、それはそれで嬉しいような恥ずかしいような。この臭いや温もりはさっきの人のかあと感じながらするのは複雑な気分であり、そのまた逆の立場でもある。って、そういう問題ではないですよね、でも、少し同じシステムを考えてたことがあったから、実際にあるのでちょっと驚きました。しかし、このバンドのギターの音は随分ブリブリ鳴ってますな。ギターは2本いますが、そのどちらもがビッグマフ系の音で弾きまくる。もちろんそれ以外のエフェクトを用いている場面もありますが、ノイジーな音から連想するのはやはりグランジ。Dinosaur Jr に限らず、色んなバンドを思い出すような感じではありますが、当時のグランジにはなかった感覚があって、それはヴォーカルなのかな。元祖グランジは泣き系のメロ展開であったのに対し、このヴォーカルの人のメロディは、それほどメロディックといえるものではなくて、結構雑な感じ。それがいいのかな、ギターは泣き泣きというか、弾きまくりだけど、ヤッツケな感じのヴォーカルといい感じに距離が取れてる。過去のグランジと少し違う、これをネオ-グランジというなら正しいと思います。

7.0/10

Mudhoney – ‘Vanishing Point’ (Sub Pop)

Vanishing Point

どこかに出かけると付き物なのがお土産。途中途中でお土産用の商品を目にすることが頻繁にあった。特産、名物のものを活かした商品があの手この手で存在するが、それを使っていれば何でもいいって分けでもなよね。みかん風味が混じったポテチが売っていて、気にはなったが想像するとどうしても美味しいとは思えない。試食が出来ればいいんだけど、そこは冒険せず辞めておきました。でも同じ商品のキャラメル・ヴァージョンは美味しかった。名産と言えばこのバンドもそうですね。シアトル産グランジの代表格として活躍し、メンバーも固定し、解散することなくこの日まで活動してきたと考えると、記憶の中での伝説化したバンドは沢山あるけど、彼等自身の存在がそのものが名物になってる。まぁね、全盛期のような奇跡的なフレーズや盛り上がりはもうないけど、出てくる音は恒例な感じで条件反射で感じてしまう。メージャーに移ってまた戻ってきて、またちょっと離れてたりしたけど、またこうやって Sub Pop に戻ってきた。シアトル、グランジ、Sub Pop の商標が揃って Mudhoney の価値があるのです。名物おじさん達の活動はまだまだ終りそうにありません。

5.5/10

Purling Hiss – ‘Water on Mars’ (Drag City)

Water on Mars

Nirvana と Dinosaur Jr. そして Mudhoney に Royal Trax が混ざったような曲 “Lolita” で始まるこのアルバム。続く曲は、Lemonheads に Teenage Funclub、そして Vaselins 風と、グランジ世代にはたまらない音であるんですけど、これは一体どうした。でも改めて感じるのは当時のものに比べて音質が良くなったよね。それらのオリジナル盤をたまに聴くと、音量が単純に小っちぇえなあと思うのが少なくなくて、 最近はリマスタリングものが多く出てるけど、それなりに意味があるんだなあと思わされる。そういえば、今日、その世代のおっさん達が集まってDJをしているイベントがあって、行こうかなあと思ったけど、雨がすげえし、これ聴いていたらいいかなと思ってしまった。どんな時代の音楽にも過去のものからの影響が少なからずあるわけで、そういう古い音楽を聴くのも大切なのかもしれないけど、新しいのを聴いている方が楽しいかな。だって、このアルバムのようなものに出会えるわけですから。先に挙げたバンド以外の影響ももちろんあって、その挙げたバンド達がさらに影響を受けたような古い要素も同時に存在する。遡っていけばキリはないけど、そういうのを全部ひっくるめて有り余る魅力があるのがこの Purling Hiss です。グランジっぽい部分が強調されてしまったけど実際はガレージやサイケロックが基本であり、Kurt Vile に共通するもっとソングライター的な要素がこのバンドの核であります。そして過去の作品から比べても、バンドとして唄と楽曲との相互作用が成熟したものになっている。色んなバンド名を出しましたが、詰まるところこの音楽は、Purling Hiss にしかないもので、この先、Purling Hiss が誰かに影響を与えることが絶対にあるでしょう。

8.5/10