Barn Owl – ‘V’ (Thrill Jockey)

このバンドには縁がある。もちろん直接メンバーと何らかの関係があるのではないですが、とある知り合いとの思い出でもあり、違う理由もある。メンバーふたり、それぞれのソロ・プレイが頻繁に行われてきたが、ふたり揃っては2年ぶり。過去のどのアルバムを正規作としてカウントして良いのかわからないけど、タイトルが “V” ってことは5作目なんだろう。そして新作はドローンと呼ぶ範囲の音楽としたら、かなり変化をしたんじゃないかな。ギター・ワークは今回も基本になっているけど、今までのよりは空間が広い感じ。ソロ活動からの影響なのだろうかシンセ風な要素が強くなり、ドローンよりはアンビエンスと呼んだ方がしっくりくるかも。前回の浪曲風いぶし銀路線は減ったけど、荘厳な雰囲気は常に潜んでいる。ワビサビを求めるとしたらもの足りないかもしれないけど、少しぐらい変って貰って結構。で、違う理由は、今回の旅の最大の目的であったメンフクロウ、英名で Barn Owl のこと。憧れのメンちゃんは、昼間だけどお仕事慣れして目は開けている。そして実際に触ると見た目よりは胴体自体は小さくて、毛並みというか羽が深く覆われていて、実際に指で触ると、ぐぐって沈み込んで胴体に着くまでは結構距離があるんです。ちなみにフクロウの首がグルグル廻るのは、他の鳥と比べたら正面に眼があるのと眼球が動かないので、視野が狭いのを補うためだそうです。オレの首は、駆動域が小さいとよく整骨院の人にいわれていたから、今後はメンちゃんを真似ていれば少しは良くなるかも。あの感触とあのまなざしが暫く忘れられないなあ。 7.5/10

Barn Owl – “The Long Shadow”

互いのソロ活動も盛んですが、サンフランシスコのドローン・サイケ・デュオ Barn Owl としての新作が Thrill Jockey からリリースされます。”The Long Shadow” はアルバム V からの先行曲ですが、今までもドローンな雰囲気はあったけど、それよりもドローンしてるし、メロウな曲。リリースは 4/16 です。